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睡眠2026年4月6日·5分で読める

ホワイトノイズで赤ちゃんの耳が悪くなる?その話、ちゃんと調べてみた

育児グループでたまに流れてくる「ホワイトノイズ危険」の投稿。実際の研究が言っていることは、少し違いました。

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著者 Sapi

日本の育児界隈でこの話が出るとき、ちょっと独特の文脈があります。

「夜泣きが近所に聞こえてしまう」「マンションで肩身が狭い」そういうプレッシャーからホワイトノイズを使い始める方が多いんですよね。外の音を遮断するためじゃなく、中の音を漏らさないために使っている、という。

それ自体はぜんぜん悪くない。でも、そういう使い方だと音量が上がりがちなんです。「ちゃんとかき消えてるかな」って確認して、また上げて、気づいたら結構な音量になってる。

研究の話をします

2014年に医学誌 Pediatrics に掲載された研究(Hugh et al.)で、市販のホワイトノイズマシン14種類を計測したところ、最大音量・30cmの距離でほとんどが85dBを超えていたことがわかりました。

85dBというのは、米国の基準で成人でも長時間さらされると聴力リスクが出るとされるレベルです。発達中の赤ちゃんの耳はより繊細です。

ただし、この研究が言いたかったのは「ホワイトノイズは危険」ではなく、「最大音量でそばに置くのは良くない」 という使い方の問題です。そこが一人歩きしています。

日本の住環境だと、こういうリスクが出やすい

集合住宅が多い日本では、ホワイトノイズを使う理由が「遮音」であることが多いです。そうなると、どうしても音量判断が「近所に聞こえてないか」になってしまって、dB基準ではなく感覚で音量を決めがちです。

WHOが推奨する乳幼児の睡眠環境の音量は45dB以下。静かな部屋が30〜40dBくらいなので、少し流すだけで十分です。近所への配慮と赤ちゃんの耳への配慮、両方できます。

安全な使い方のポイント

  • 音量: 50dB以下(スマートフォンの騒音計アプリで確認できます)
  • 距離: 赤ちゃんの頭から2メートル以上離す
  • 時間: 寝つくまでの間だけ。タイマーで消えるように設定しておくと楽です

50dBというのは、静かなカフェの環境音くらい。生活音や外の音をマスクするのに十分で、耳に影響を与えるレベルではありません。

「ホワイトノイズじゃないとダメ」ではない

空気清浄機や扇風機の音、除湿機の動作音でも同じ効果が出ます。日本の家庭にはだいたい一台はある機器ばかりです。音量調整もしやすいし、部屋の反対側に置けば距離もとりやすい。

ホワイトノイズそのものをやめる必要はないですが、「遮音のために大きめに流す」という使い方は見直してみてもいいかもしれません。

ホワイトノイズ、近所対策で使ってる方いますか?それとも赤ちゃんの寝かしつけ目的ですか?

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